聖地マザリシャリフヘ



 バーミヤンからドシを経て、スルフ・コタール、サマンガンなどの遺跡を見つつ北上すると、 
 アフガニスタン北部の要衝マザリシャリフに着く。ここのハズラット・アリ霊廟は、アフガニ
 スタンでもっとも美しいモスクで、全アフガニスタン、ソ連トルキスタン南部の信仰の中心で
 ある。ここには数千羽の白い鳩が住み、白鳩のモスクとしても名高い。ハズラット・アりとは、
 マホメットのいとこでかつ義理の息子、正統カリフ四代目のアリーのことで、彼は一旦イラク
 のクーファに埋められたが、敵に暴かれぬため、その墓所をここにうつしたと言い伝えられ
 ている。ここには一年中多くの巡礼者がやってくるが、とくに春分(新年)の祭りには、数干
 人の人が集まるという。


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1  ハズラット・アリ霊廟に参詣するマザリシャリフの女性たち。
2  マザリシャリフの東南百二十キロにサマンガンの仏跡があり、仏塔と洞窟僧院がある。
 水野清一氏がここを発掘した。

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