日本の原郷、慶州
韓国を初めて訪問したのは、昭和四十八年のことだったが、その後昭和五十六年以降、二回にわたって 訪韓した。ソウルから扶余、慶州を訪れると、その度に日本文化の源流を各所で見出し、まさしく日本文化 の原郷の思いを深くしつつある。慶州の古寺などで、シルクロードをはるばるやってきた文化が花ひらき、 それが奈良文化の源流となっていることを知ると、しみじみ文化の力強さに胸を打たれるのである。 |
1 | 慶州、仏国寺の入り口、安養門前から紫霞門を望む。 |
2 | 仏国寺の多宝塔。景徳王により建立。高さ十・四メートル。白花崗岩製。 |