意外に日本と似ているビルマ人の暮らし
インドまで行くと、インド人の衣食住やヒンドゥー寺院は、われわれに強烈な違和惑を与える。 しかしビルマでは、衣食住から仏像の尊顔まで、いかにも達和惑がなく、アジアはビルマから はじまるという言葉も、もっともだと思われる。 ビルマ人の衣服はほとんど木綿で、男女ともロンジーというゆもじ(腰巻き)スタイルである。住 居は高床式木造建築で、食事は米とカレー煮が多い。さらに彼らの民具を見ていくと、土器、 竹細工、陶器、漆器、農具など、日本の民具と似かよっている。考えてみれば、日本とビルマ は地理的には離れているが、同じ照葉樹林文化帯上にあって、本質的にはよく似た文化が少 なくない。そのことは陶器や漆器をつくる村へ行ってみると、ますますよく分かるのである。 |
1 | チャウカ村の漆器づくり。ここは主として実用品を生産している。 |
2 | ユアター村の水壼つくり。よく乾かしてから戸外で焼き上げる。 |
3 | 駅の物売りは子供がよく働いている。 |
4 | ビルマではチンロンという蹴まりが盛んである |