アユタヤからタイの東南辺境へ
昭和四十八年頃、アンコール一ワットは絶対行けない所だったので、私はタイの東南辺境にあるカオ・ フラ・ビハムに行くため、バンコクから北へむかった。まず訪れたのはアユタヤで、ここはかつての王都 だけに、多くの寺院址があり、すっかり荒廃していた。古代王宮址、シュリ・サムフェット寺、フラ・フム寺、 フランチャン寺などである。チャオブラヤ川に沿ったかつての日本人町も跡かたもなく、わずかに石碑が かつての繁栄を記すのみであった。 アユタヤから北上し、かつての仏教遺跡ヒマイを訪れた。ここもまったくの廃墟で、かつて壮麗な殿堂の あった所も、むなしく崩壊している。それからさらに前進して、カオ・プラ・ビハムヘ行ったのたが、結局、 寺院のあるのはカンボジア領だということで、とうとう参観できなかった |
|