壮大なる仏跡ボロブドゥール
インドネシアはまずスマトラ島へ行き、ついでジャワ島のジョグジャカルタに飛んでボロブドゥールを訪れ、 最後にバリ島を訪れた。 ジョグジャカルタ郊外のボロブドゥールは、昭和四十八年は改修工事の直前で、所々崩壊寸前の箇所も あった。市内から車で約五十分、高い丘の上に見える壮厳な全容にまず驚かされる。仏塔の高さ四十ニ メートル、基部は一辺百二十メートル、そのすべてが石でつくられている。歩廊の障壁に四百三十二体の 仏像があるという。歩廊の側壁はすべて仏伝等のレリーフで埋められている。とにかく当時は相当崩壊が ひどく、日紀を見ても「むかって右側は入場を許されず、障壁もオーバーハングして危険この上ない」など と記してある。 ここもいまはすっかり修復されたというので、いずれ再訪したいと思う。とにかく仏教東漸(とうぜん)のもっ とも巨大な足跡の一つである。 |
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