首都ラングーンを飾る仏塔


 ビルマでは仏教がはつらつと生きている。ラングーンにはとくに全国的に著名なパゴダが多い。その中で
 もとくに有名なのが、シュエダゴン・ハヤ(パゴダ)である。シュエダゴン・ハヤはティンゴウタヤー丘の上に
 あり、そこまでは東西南北に設けられた石段を登っていく。その丘の上に高さ九十八メートル、基壇の長
 さ二百七十メートル、塔の円周二十六メートルという巨大な金色のパゴダが燦然と輝いている。その周囲
 には六十四の小パゴダがずらりと並ひ、朝から晩まで参詣者が後を絶たない。とくに夕方には無数の参
 詣者がやってきて、熱心に祈りを捧げていた。
 市内にはほかに金色燦然たるスーレー・パヤ、ボーダタウン・パヤなどがある。一方、市内の主なバザー
 ル、ボージョー・ゼーやティンジー・ゼーには、商品が山のように積まれ、活発な取り引きが行われていた。


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1  金色に輝くシュエダゴン・パヤの主塔。その基埴には六十四の小塔が取り巻いている。
2  小塔にはそれぞれ所属の檀家がおり、熱心な参詣人が後を絶たない。
3  主塔の四方に拝殿があり、朝から晩まで、信者はゆっくりくつろいで礼拝し雑談もする。
南海の仏の道
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壮大な石の芸術エローラ インド窟院の源流
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遥かなる西域 中央アジアから地中海へ