難攻不落の要塞トレド
トレドは紀元前二世紀にローマ人によって建設された。五七九年、イベリア半島に侵入した西ゴー卜 人の首都となり、七一一年以降、四世紀近くもイスラム教徒に支配された。彼らのイスラム文化は、 中世トレドの文化に大きく影響した。一〇八五年、アルフォンソ六世に再征服されたが、大部分のム スリムはここにとどまり、ムデハル文化を残した。(キリスト教徒統治のもとに残ったムスリムをムデ ハルという)。ここで生まれたムデハル様式の塔は、キリスト教とムスリム文化の見事な融合を象徴 している。トレドの町はタホ川と堅固な城壁に囲まれ、町全体が難攻不落の要塞だった。 上り下りの多い石畳の狭い路地は、長崎を連想させるが、点在するムデハル式の塔、ひときわ高い 王城、ゴシック式の大聖堂など、ここには中世のたたずまいが、いまもほとんど変わらずに残っている。 |
|
||||||
ソ連 トルキスタン | チムール大帝の都サマルカンド | ブラハ汗国の王城址 | ヒワ汗国の旧都 | |||
アフガニスタン | 文明の十字路 | バーミヤンの谷 | 聖地マザリシャリフヘ | |||
ガズニ朝の遺跡 | ヘラートの城砦 | 幻の理想郷ヌリスタン | ||||
イラン | マシャドからシラーズへ | アケメネス朝の大宮殿ベルセポリス | ナクシュ・イ・ルスタムとパサルガダエ | |||
花の都イスファハン | ビストゥンの磨崖碑 | |||||
トルコ | アナトリア高原の遺跡 | 巨大なロ-マの遺跡エフェソス | 欧亜の架け橋イスタンブール | |||
レバノン | バールベックの廃墟とシドンの海の城 | |||||
エジプト | ヘレニズムの古都アレキサンドリア | フスタートからカイロヘ | カイロ周辺の史蹟 | |||
古都テーべの栄華を語るルクソール | ||||||
チュニジア | カルタゴの廃墟と聖地カイラワン | |||||
モロッコ | 生きた中世都市フェズ | |||||
スペイン | イスラムの都、コルドバとグラナダ | 難攻不落の要塞トレド | ||||
|