シルクロードの関門、蘭州 |
蘭州は古く金城郡とよばれ、シルクロードの関門として重要な町であった。長安を出で西にむかったキャラバン は、ここで黄河をこえ、河西回廊地帯にむかわねぱならなかった。 現在の蘭州は甘粛省の省都で人口二百万、空路北京から二時間、西安から一時間で達する。 但し、空港から市街へは七十五キロもある。市内には石油化学工場や繊維・食品工場等が林立し、一大工業 地帯となっている。 史跡としては漢の名将霍去病(かくきょへい)が兵士のため剣を刺して五つの泉を出したといわれる五泉山公園、 頂上に白い仏塔がある白塔山公園があり、甘粛省博物館も展示品が充実していた。 有名な甘粛彩陶や居延漢簡、馬踏飛燕の銅奔馬(どうほんば)や張将軍の出陣模型など典味深く参観した。 蘭州から西方へ、劉家峡(りゅうかきょう)ダムを遡航すると、有名な炳霊寺(へいれいじ)石窟に達する。 |
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